着付け方
初心者でも簡単に着れる着物です。
慣れれば3分、初めてでも10分くらいで着付けできます!
女物着物の着付け方
準備
まず、着物を広げ、えり部分のマジックテープに、じゅばん(襦袢)のマジックテープを止めます。
ひもは、じゅばんの後ろの布に通しておいてください。
じゅばんを着る
着物とじゅばんを一緒に、はおります。袖から手を出す位置を間違えないでくださいね。
まず、じゅばんの【右側】をあわせます。次に左側を合わせます。左右を間違えないでね♪
えりがきれいになるように、合わせます。えり元が直角より少し狭いぐらいが目安です。
じゅばんを着る2
ひもを蝶々結びします。きつく締めなくても大丈夫です。
えり元は直角より少し狭いぐらいが、きれいです。
着物を着る
着物のゴムベルトを手に持ちます。
背中の中心と、着物の中心(縫い目があります)を合わせておきます。
着物を着る2
着物の【右側(右手の方)】を先にあわせます。
ゴムベルトは、わきの下の穴を通して外に出し、背中を回します。
衿とうなじは、こぶし1個分開けます。これを衣紋(えもん)を抜くといいます。
着物を着る3
左側を次にあわせます。
ゴムベルトを背中に回します。ゴムベルトは後ろで交差させます。
着物を着る4
左右のゴムベルトを止めます。
ゴムの長さはアジャスターで調節できます。
着物がずれない程度の強さで止めてください。あまりきつく締める必要はありません。
着物の着付け完成
着物部分の着付け完成です。
えりが左右間違っていないか確認してくださいね。右側が下、左側は上です。
鏡だと逆になるので注意!
だてじめ
だてじめはピンク色が外側です。(*種類によって色が異なる場合があります)
マジックテープのついている方を左手に持ってください。
ゴムベルトの上にだてじめを巻きます。
着物がずれない程度の強さでしめます。あまりきつく締めなくても大丈夫です。
だてじめ完成
だてじめ完成です。
帯の着付け
半幅帯の結び方
⇒ 袋帯・名古屋帯の結び方はこちら
帯の着付け1
帯は【時計回り】に巻きます。右手に帯の端の部分を持ってください。端に付いたマジックテープが外側になります。
帯の位置はバストの少し下です。
巻く方向を間違えないでくださいね。【時計回り】です。
帯の着付け2
帯を一周してマジックテープを貼ります。
マジックテープを貼る際、たるみが出ないように、しっかりと引っ張りながら貼るのがコツです。
帯の着付け3
帯をさらに一周させると、おおよそ背中の位置に帯の「結び」部分が来ます。
帯にたるみが出ないように、しっかり引っ張りながら巻いてください。
一人で着付けする場合は、「結び」部分を前にまわした方が簡単です。次の項目をご覧ください。
二人で着付ける場合は、背中のちょうど中心に「結び」部分が来るように、帯を回して調整してください。
一人で着付けしている場合
帯を【時計回り】にまわして「結び」部分を前に持ってきます。
帯を回す際は、手で帯の下を持って、少しおなかを凹ませて、クルックルッと回すと上手くできます。
二人で着付けている場合は、「結び」部分は背中のまま、着付けを続けましょう!
帯を固定する
「結び」部分の「ヘタ」を、帯とだてじめの間に差し込みます。
きれいに見せるためのポイントは『帯の下から「ヘタ」を引っ張り、 「結び」部分と帯に隙間ができないようにする』ことです。
「ヘタ」のマジックテープと、帯の裏側のマジックテープを引っ付けます。
マジックテープを間違えてだてじめに引っ付けないでください、よくある間違いです。
帯が固定できたら「結び」部分を【時計回りで】背中にまわします。
帯を固定する2
帯のひもを両手に持ちます。
帯の上側で蝶々結びをします。きれいに見せるためのポイントは『左手のひもをしっかり引っ張って、「結び」部分がずれないようにする』ことです。
このひもは、苦しくない程度にしっかりと締めてください。
帯を整える
ひもを帯の中に押し込み、見えないようにします。
「結び」部分がずれている場合は、背中の中心に直します。
「結び」部分の形を整えます。
完成!
できあがりです!
名古屋帯の着付け方
みやこもんの名古屋帯は 着物が初めての方でもお一人で着付けができるように 仕立てています。
慣れれば3分、初めてでも10分ほどで着ることができます。
⇒ 半幅帯の結び方はこちら
名古屋帯を結ぶ1
帯の端を胸にあて、時計回りに巻きます。
名古屋帯を結ぶ2
帯がゆるまないよう、お太鼓部分を背中側に、時計回りに回します。
名古屋帯を結ぶ3
帯のひもを前に回します。
お太鼓の中心を背中の中心に合わせます。
ひもを帯の下側で結びます。帯が緩まないように、しっかりと結んでください。
ひもは帯の中に隠してください。
名古屋帯を結ぶ4
帯の上側のひも(帯まくらのひも)を帯の上側で結びます。
結んだひもは帯の中に隠してください。
帯揚げを結ぶ1
帯揚げを三つ折りにします。
帯揚げを結ぶ2
三つ折した帯揚げを、左手側を上から、右手側を下から、巻くように結びます。
帯揚げを結ぶ3
帯揚げを左右反対の手に渡します。
帯揚げを結ぶ4
図のように結びます。
帯揚げを結ぶ5
帯揚げを帯の中に半分ほど入れます。
帯揚げを整える
帯揚げを整えます。
帯板を入れる1
帯板を帯の間に差します。
差し込む位置にご注意ください。
帯が2ツ折りで袋になっている部分に差し込みます。
帯板を入れる2
お太鼓の中に帯締めを通します。
帯締めの片側だけに文様や色が付いている場合は、文様や色が付いている側を左手に持ちます。
帯締めを結ぶ1
左手側を上から、右手側を下から結びます。
帯締めを結ぶ2
図のように結びます。
帯締めを結ぶ3
図のように結びます。
帯締めを結ぶ4
形を整えます。
帯締めの先を、左右の横で挟みます。
できあがり
でき上がりです!
男物着物の着付け方
男物着物の着付けを解説します。
⇒ 女性用着物の着付け方はこちら
男性用の着物は女性用と比べてとても簡単です。 慣れれば3分、初めてでも15分ほどで着ることができます。
さらに、みやこもんでは、全くの初心者の方でも安心してご利用頂けるように、 マジックテープ式の簡単帯を採用しています。 一方で、着なれた向けに通常の角帯もご用意しています。 簡単帯、通常の角帯いずれも結び方を解説します。
また、普段着物をよく着ている店長直伝の、 キレイに着るためのコツきれいのコツもお伝えします。
準備
お届けする着物セット一式以外に、お客様でご用意頂くもの。
Tシャツ
Vネックなど衿ぐりの大きいものがお奨めです。
丸首のTシャツは衿元から見えてしまいますので、お避けください。
夏場はユニクロのシルキードライのシャツ等がお奨めです。
冬場はヒートテックなど温熱効果のある肌着をお奨めします。
ステテコ、タイツ
夏場はステテコ、冬場はタイツをお奨めします。
なくても大丈夫ですが、ステテコやタイツをはくと、裾さばきが良くなり歩きやすくなります。
もし、はだけた場合も安心です。
じゅばんを着る1
Tシャツの上からじゅばんを羽織ります。
衿元から見えないように、TシャツはVネックなど、衿ぐりの大きいものがお奨めです。
えり芯をじゅばんの衿に、通しておきます。
(通常、えり芯はじゅばんにセット済みで出荷しています。)
じゅばんを着る2
まず、右側を合わせます。左右を間違えないようにご注意ください。
えり芯をじゅばんの衿に、通しておきます。
(通常、えり芯はじゅばんにセット済みで出荷しています。)
じゅばんを着る3
次に左側を合わせます。
腰ひもを締める
腰ひもを結びます。
2回くるくると巻いた後、反対側にひねってひもの間にはさみます。
これは、結び目がかさばらない結び方です。
簡単に、蝶々結びしても大丈夫です。
着物を着る1
着物をじゅばんの上からはおります。
着物を着る2
着物の左右の端を持って、前で揃えます。すると、背中の中心に着物の背縫い(真ん中の縫い目)が揃います。
おしりにぴったりと着物が当たるように、着物を前に引っ張るのがキレイに着るコツです。
着物を着る3
着物の右側を合わせます。左右を間違えないようご注意ください
着物の後ろをおしりにぴったり当てたまま、合わせるのがキレイに着るコツです。
着物を着る4
次に左側を合わせます。
着物の後ろをおしりにぴったり当てたまま、合わせるのがキレイに着るコツです。
ウエストベルトを締める
ウエストベルトを締めます。
ベルトの場所は、およそ腰骨の位置です。
ウエストベルトは一重に巻いてください。長さはアジャスターで調整してください。軽く着物が止まれば大丈夫です。強く締める必要はありません。
金具をベルトの輪っかに引っ掛けて固定します。
これで、着物の着付けは完成です。
帯の着付け
マジックテープ式簡単帯を使った結び方(貝の口)
ここでは、マジックテープ式簡単帯を使った結び方を解説します。結び目は、かつて町人の結び方であった「貝の口/かいのくち」です。 着物や浴衣を全く着たことのない初心者の方には、こちらのマジックテープ式の簡単帯をお奨めしています。着物や浴衣を少しでも着たことがある方は、通常の角帯をお奨めしています。
⇒ 通常の角帯の結び方へ
簡単帯を結ぶ1
帯の端を持ちます。マジックテープの付いている方が表です。
時計回りに巻きます。
簡単帯を結ぶ2
帯をしっかり引っ張って、マジックテープを止めます
帯をゆるみの無いように引っ張ることがキレイに着るコツです。
帯を巻くのは腰骨の位置です。
簡単帯を結ぶ3
帯を3重に巻きます。
帯を巻く際は、ゆるみの無いように、しっかりと引っ張ってください。
(結び部分が後ろになった場合は、結び部分が前に来るように回してください。)
簡単帯を結ぶ4
結び部分の先を、帯と着物の間にはさみます。
帯の裏のマジックテープに止めます。
ゆるまないように帯を引っ張りながら固定してください。
簡単帯を結ぶ5
帯の結び目を後ろに回します。
(時計回りに回すと着くずれにくいです。)
簡単帯を結ぶ6
結び目を、背の中心から少しずらした位置に合わせます。
整える
帯の前側は下げます。(帯の後ろが上がった状態になります)
帯を締める位置は腰骨のあたりです。
女性の帯と異なり、男性の帯は下腹に締めた方が格好良く見えます。
完成です!
角帯を使った結び方(浪人結び)
ここでは、武士の結び方であった「浪人結び/ろうにんむすび(別名:片ばさみ)」を解説します。
簡単に結べて、見た目も格好がいいのでお奨めです。店長もお気に入りで、いつも浪人結びしてます。 一番の利点は、結び目が比較的平らなので、イスなど背もたれで邪魔にならないということです。
男性の帯は、女性の帯と比べて非常に簡単なのが特徴です。(男性は着物自体も簡単ですが)マジックテープ式の簡単帯でなくても、通常の角帯でもコツさえつかめば、すぐに結べるようになります。 角帯を締めるのに掛かる時間はたった30秒ほど。慣れたらネクタイが簡単に結べるようになるのと似ています。マジックテープ式簡単帯の次は、ぜひ角帯を使った結び方にトライしてみてください。
⇒ マジックテープ式の簡単帯の結び方へ
角帯を結ぶ1
帯の先を半分に折ります。
角帯を結ぶ2
半分に折った帯を左側の腰に当て、時計回りに巻きます。 (腰から少しはみ出る程度の位置に当てます)
帯はゆるまないように、しっかり引っ張るのがキレイに結ぶコツです。
帯を巻くのは腰骨の位置です。この位置なら帯をきつく締めても、苦しくなることはありません。
角帯を結ぶ3
帯を3重に巻きます。
帯の太い方を内側に折り返します。
角帯を結ぶ4
帯の左右が、ほぼ同じ長さ(約40cm)になるように、折り返しを調節します。
角帯を結ぶ5
帯の太い方を上から巻きます。
ゆるまないように、帯をしっかり引っ張ります。
角帯を結ぶ6
太い方を半幅の下を通して、しっかり引っ張って結ぶ
結んだら帯の先を、帯の間にはさみます。
ゆるまないように、帯をしっかり引っ張ります。
角帯を結ぶ7
帯の結び目を、時計回りに後ろに回します。
時計回りに回すと着崩れにくいです。
角帯を結ぶ8
結び目が、ちょうど背の中心になるように合わせます。
整える
帯の前側は下げます。(帯の後ろが上がった状態になります)。
帯を締める位置は腰骨のあたりです。
女性の帯と異なり、男性の帯は下腹に締めた方が格好良く見えます。
完成です!