嵯峨野の直指庵へ。大覚寺からさらに北に山の麓に進んだところにあります。
直指庵の紅葉、とても綺麗に色付いていました。私が見た中では、この秋一番の美しさです。なんとも、沁みるような美しさ。大覚寺のようなダイナミックで雅な所もあれば、少し離れたこの庵の様に侘び寂びをした場所もあり、京都はいいなとしみじみと思いました。
さて、道場の一室に、昭和40年代の古い日記帳(誰でも一言掛けるいわゆるゲストブック)が沢山公開されていました。私の生まれる前の日記。多くの方がこの庵を訪れ、その時の気持ちをしたためたもので、時代は変わって街の様子は変わっても、このお寺の中は今とあまり変わらないのだろうなど、なんとなく昔に思いを馳せ、こういう過去と現在をつなげる日記は、いいものだなと思いました。(私もひとこと記しておきました。ずいぶん先の未来に読み返すこともあるかもしれません)