昨晩、町家カフェの「ぎゃらりぃ澤」さんでバロックバイオリン2本のコンサートがありました。プログラムは、ルクレールというフランスバロックの作曲家の曲が中心。昨冬開かれた、タンゴの熱い演奏会とは、また違った、しっとりした演奏会でした。
バロック時代の演奏会は、いわゆる宮廷での音楽会だったので、町家で寛ぎながら聴くというスタイルは案外近いのかもしれません。ただ部屋の内装が、数寄屋造りとバロック装飾では全然雰囲気が違ったでしょうが。
バロックバイオリンについて初めて聴いたのですが、現代のバイオリン(と言っても200年前に確立したものですが)のような顎を固定する部分がなく、弓も現在の緩い凹型に対し、緩い凸形などと、微妙に違っています。弦もガット(=羊の腸)を使っているそうで、柔らかい音です。構造と技法上、大きい音は出せないそうです。
先日のバッハの演奏会以来、なぜかバロック付いてます。私はバッハの「G線上のアリア」が好きなのですが、作曲された当時のバロックバイオリンでは上記の理由で、G線だけで弾くのは不可能とのこと。G線上にないアリアだったんですね、なるほど。