昨日京都駅の美術館「えき」KYOTOにて開催されている「にゃんとも猫だらけ展」へ。歌川国芳の浮世絵を中心に「ネコ」が描かれた作品が揃えられています。
浅草のネコ
どの絵も確かに猫だらけ。もともと『鼠よけの猫』だったのでしょうが、昔の人がネコをかわいがっていた様子を思い浮かべると、なんだか楽しくなります。
鼠よけのネコ
町娘が化粧する様子を「めでたい」と掛けた題名『えりをぬきたい』や、風鈴の代わりに福助風の男をぶら下げた『中ぶら鈴なはなし』など題名も機知に富んでいます。
八代市川団十郎の葬儀を描いた『八代市川団十郎死絵』では悲しむ人々に交じってネコまで涙を流していました。
歌川国芳の最も好きな作品に、人を寄せ集めて人の顔を描いた『みかけハこハゐがとんだいゝ人だ』がありますが、同手法を使ったネコを集めてどくろ文様を描いた作品もありました。現在に十分通用するデザインです。
脇役のネコをテーマに構成した発想が秀逸。ネコ好きが集まったためか、この手の展覧会にしたら、お客さんも多く成功ですね。ネコ好きに限らず、ネコ嫌いの方にもお薦めできる展覧会です。7/11まで。
うちの猫