端午の節句。上賀茂神社に競馬(くらべうま)を見に行きました。
写真1枚目、禊の場面です。腰に巻かれているものに注目、おそらく菖蒲(しょうぶ)でしょう。各所の屋根にも投げられています。神主さんに聞くと屋根の菖蒲も魔除けの意味とか。
ところで端午の節句に菖蒲湯(ショウブユ)の習慣がありますが、菖蒲と同じ漢字にアヤメがあります。実は別の植物だというのを昨年、着物の柄を調べていて初めて知りました。ショウブはサトイモ科、アヤメはアヤメ科。葉っぱが似ているので間違えます。
アヤメに良く似た植物に杜若(カキツバタ)があります。上賀茂神社の摂社「大田神社」のカキツバタが満開でした。この様子は後日。
再び、競馬の儀式について。10時スタートと思っていたのですが、10時からは神事のみで、馬が走るメインイベントは14時過ぎから。時間を間違えたおかげで禊の儀など貴重な場面を見られましたが、時間が余ったのでその間、今宮神社~大徳寺を見てきました。この様子も後日報告。
そして、いよいよ競馬。すごい迫力です。目の前を通り過ぎるのはほんの一瞬。写真上手く撮れません。一眼レフでシャッタースピード1/8000ぐらい必要です。
■追記
私も間違うのですが、良く似た行事に下鴨神社で5/3に行われる流鏑馬があります。こちらは葵祭の一環の行事です。この日記は上賀茂神社で5/5に行われる、競馬。五穀豊穣を願う行事です。いずれの行事も平安時代発祥の古いものです。
競馬は赤い装束の左方(さかた)と黒い装束の右方(うかた)の2組に分かれて計6レース競います。結果によって吉凶を占い、左方の勝ち数が多いと豊作だそうです。
面白いのは第1レースのみ、儀式化しており、必ず左方の勝ちが決まっているそうです。競走の代わりに、騎手は、魅せる乗り方をし、その様子が写真3枚目です。
審判から勝者に「お勝ちでござる」、敗者には「お負けでござる」と宣言されます。はじめ、グリコの「おまけ」のように、敗者も「おまけ」がもらえて良いなと思ったのですが、そうではないようです。