嵯峨野紅葉シリーズの最後は愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)です。愛宕山(あたごさん)と同じ字ですが、「おたぎ」と読みます。天台宗のお寺です。
読み方が気になったのでちょっと調べてみたのですが、愛宕(おたぎ)の名の由来は、平安時代よりもさらに昔、東山の鴨川近くを愛宕(おたぎ)郡と呼んでいたのが始まり。奈良時代にこの東山の愛宕の地に建てられたので、愛宕寺(おたぎでら)と呼ばれるようになったそうです。その後鴨川の氾濫で流されたりなどあったそうですが、復興を繰り返しながら、大正時代になって、愛宕山(あたごさん)の麓である嵯峨野に移されました。愛宕山(あたごさん)とは漢字は同じですが、由来の違いが読み方の違いとして表れているのですね。
このお寺の見所は、境内に並ぶ千二百羅漢。今は苔生して寂びた雰囲気がありますが実は比較的新しく、昭和56年から1200人の参拝者の手により彫られたものです。
色々な表情の羅漢さんがいらっしゃって、お顔を見るのも楽しいです。
本堂と紅葉
嵯峨野をより深く山奥に入るので気候が涼しいためか、紅葉は少し枯れつつありましたが、この枯れた感じが良く似合うお寺です。