昨日、お酒の神様として有名な松尾大社で、立春の朝に酒蔵から取り寄せた、搾りたての新酒で祝う会に行きました。
まずは、重森三玲作の庭園をライトアップで鑑賞。
立春朝搾りのお酒は
・月の桂
・ハクレイ
・春鹿
の3種。私は「月の桂」が薫り高く美味しかったのですが、辛口で有名な「春鹿」がとても甘いのに驚き。(味は甘いけど飲み口はシャープです。)搾りたてというのはこれだけ違うものなのか。
まろやかな「黒龍」の燗酒や、にごりざけ「金鼓」も登場。
珍しかったのは、貴醸酒と呼ばれる「談山」というお酒。初めて飲みました。上品な甘みです。「シオリ」法という、一旦発酵を終了して濾したお酒に、さらに蒸し米と米麹を入れて再び発酵させ濾す作業を繰り返して作られています。古酒とはまた違って、香りより甘みが強いのが特徴です。
そして、さらに珍しいのは松尾神社の新嘗祭で奉納されたお酒を頂きました。古来からの製法で作られたお酒で(伊勢神宮で作っているそうです)、底には灰で沈殿させた酒かすが溜まっています。味は美味しいものではありませんが、何とも神聖さを感じるお神酒でした。
松尾大社の権禰宜さんに解説してもらったのですが、ご本人いわく、酒を造るプロじゃないけど飲むプロです。とおっしゃるだけあって、造詣の深いお話で勉強になりました。