ここでは、武士の結び方であった「浪人結び/ろうにんむすび(別名:片ばさみ)」を解説します。
簡単に結べて、見た目も格好がいいのでお奨めです。店長もお気に入りで、いつも浪人結びしてます。 一番の利点は、結び目が比較的平らなので、イスなど背もたれで邪魔にならないということです。
男性の帯は、女性の帯と比べて非常に簡単なのが特徴です。(男性は着物自体も簡単ですが)マジックテープ式の簡単帯でなくても、通常の角帯でもコツさえつかめば、すぐに結べるようになります。 慣れれば、角帯を締めるのに掛かる時間はたった30秒ほど。ネクタイが簡単に結べるようになるのと似ています。マジックテープ式簡単帯の次は、ぜひ角帯を使った結び方にトライしてみてください。
1、角帯を結ぶ
◆帯の先を半分に折ります。
2、角帯を結ぶ
◆半分に折った帯を左側の腰に当て、時計回りに巻きます。
(腰から少しはみ出る程度の位置に当てます)
帯はゆるまないように、しっかり引っ張るのがキレイに結ぶコツです。
◆帯を巻くのは腰骨の位置です。この位置なら帯をきつく締めても、苦しくなることはありません。
3、角帯を結ぶ
◆帯を3重に巻きます。
◆帯の太い方を内側に折り返します。
4、角帯を結ぶ
◆帯の左右が、ほぼ同じ長さ(約40cm)になるように、折り返しを調節します。
5、角帯を結ぶ
◆帯の太い方を上から巻きます。
ゆるまないように、帯をしっかり引っ張ります。
6、角帯を結ぶ
◆太い方を半幅の下を通して、しっかり引っ張って結ぶ
◆結んだら帯の先を、帯の間にはさみます。
◆ゆるまないように、帯をしっかり引っ張ります。
7、角帯を結ぶ
◆帯の結び目を、時計回りに後ろに回します。
時計回りに回すと着崩れにくいです。
8、角帯を結ぶ
◆結び目が、ちょうど背の中心になるように合わせます。
9、整える
◆帯の前側は下げます。(帯の後ろが上がった状態になります)
◆帯を締める位置は腰骨のあたりです。
女性の帯と異なり、男性の帯は下腹に締めた方が格好良く見えます。
完成です!